こんにちは、リスティング広告運用担当の山本です。
リスティング広告を運用していると、やるべきことがたくさんあります。
入札単価の調整はもちろん、広告文の追加、リンク先URLのA/Bテスト、デバイス別入札調整、配信地域の設定、スケジュールの設定……。
やることがたくさんありすぎて、何から手を付ければいいのやら……。
1日が48時間あればいいのに……!
そんなときは「検索クエリの確認」を第一にやっておけばまちがいありません!
なぜ 「まず検索クエリの確認」 なの?
「まちがいなく成果が良くなるから」です。
たとえば入札単価の調整は、良かれと思ってやったことが悪い結果を生むことがあります。
入札を上げればコンバージョン数が増えると思っていたのに、コンバージョンは増えずにCPAだけが高騰、なんてこともめずらしくありません。
でも検索クエリを確認して無駄なキーワードを除外すれば、まちがいなく成果は良くなります(ならないとしたら除外の方法をまちがえています)。
そもそも検索クエリとは?
「検索クエリ」とは、検索時に「ユーザーが実際に使用した語句」です。
キーワードに「靴 店」と部分一致で入れていると、
「靴 店 大阪」
「サンダル 店」
「靴 オンラインショップ」
など、いろんな語句での検索に対して、広告が表示される可能性があります。
この語句が検索クエリです。
ユーザーが実際に検索した語句なので、
検索クエリを見るとユーザーのニーズがわかるというわけです。
Google Adwords なら、 [キーワード] → [検索語句] で、Yahoo! スポンサードサーチ なら、[キーワード] → [検索クエリーを表示] で、確認できます。
検索クエリを見るとムダがわかる
海外のデータですが、GoogleやYahooで検索をするときに入力されるのは、2単語が15%、2単語の組み合わせが32%、それ以外の50%以上が3単語以上の組み合わせだそうです。
( OneStar.comより http://www.onestat.com/html/aboutus_pressbox56-word-phrases-in-search-engines.html )
日本語でもだいたい同じぐらいでしょう。
3語、4語以上の検索クエリをすべて完全一致で拾うことは不可能です。
「おしゃれな靴を売っている店を教えてください」みたいなキーワードをいちいち登録していたら、1日48時間あっても足りません。
それに、誰でも思いつく完全一致キーワードは競争も激しいので、コンバージョンを増やしてCPAを下げるためには、部分一致でさまざまなクエリを拾うことが必要不可欠なのです。
しかし。
部分一致で出稿していると、必ず余計な検索クエリがついてきます。
たとえば、
[ 京都のオーダーメイドの靴屋さん ] が
リスティング広告を打つとします。
「靴 店 大阪」 「サンダル 店」 「靴 オンラインショップ」
こうした検索クエリでホームページを見に来る人は、おそらくコンバージョンしないでしょう。
ターゲット以外にクリックされると余計な費用がかかりますし、クリックされなかったとしても、クリック率が低下して品質が下がるので、それはそれでマイナスです。
だからこういう場合は、「大阪」「サンダル」「オンライン」といった単語を除外して、ムダなクリック、ムダなインプレッションをなくすことが必須です。
「枚方」「激安」「NIKE」「子ども」
こういった単語も、おそらくコンバージョンにつながりません。除外!
検索クエリを見ると、こうしたムダが見えてきます。
そして 除外をする=ムダをなくす わけですから、まちがいなく成果が向上します。
さいごに
検索クエリの使い方は、除外キーワード探しだけではありません。
「思いもよらなかった単語が意外にコンバージョンになることがわかったのでキーワードとして追加する」
「検索数の多いクエリを完全一致として登録することで品質向上につなげる」
「同じ広告グループ内にニーズの異なるユーザーが来ていることがわかったので広告グループを分割して、適切な訴求の広告文を表示させる」
など、いろんな使い方が考えられます。
(そのあたりについてはまた今度書きます)
でもいちばんの使い方はやっぱり「ムダな検索クエリを発見する」こと。
新しいキーワードを登録したときは数日以内に、それ以外でも1週間に1回は検索クエリをチェックして、
ムダをなくすことがアカウント改善への早道です。